米Novellが米国時間12月11日に,Webサービス用のレジストリ仕様であるUniversal Description, Discovery and Integration(UDDI)に対応したサーバー・ソフトウエア「Novell Nsure UDDI Server」を発表した。「当社の『eDirectory』をベースとするソフトウエアで,Webサービス・レジストリの安全性を強化し,管理作業を簡素化する」(Novell社)としている。

 eDirectoryをWebサービスに適用することについて,Novell社アイデンティティ・サービス担当副社長のAngie Anderson氏は以下のように述べている。「eDirectoryは企業内外でユーザーの身元確認を確実に行う基盤なので,この機能をWebサービスでも利用可能とすることは自然なことだ。特にUDDIのような主要ビルディング・ブロックでは当然だろう」

 Novell Nsure UDDI Serverを導入すると,「社内リソースへのアクセスを厳格に管理する場合でも,企業はWebサービスの持つコスト削減や単純化といったメリットを犠牲にせず済む」(同氏)という。

 Novell社では,「Novell Nsure UDDI Serverを導入することで,eDirectoryによるセキュリティと管理機能を生かしつつ,Webサービスの登録と社内外ユーザーへの提供が可能となる」と説明する。「ネットワーク管理者になじみのある『Novell iManager』などのeDirectoryツールを使うと,ユーザー/ユーザーのアクセス権/登録したWebサービスを簡単に管理できる」(同社)

 Novell Nsure UDDI Serverは,12月17日より無料でダウンロード可能となる。詳細については,Novell社のWWWサイトに掲載している。

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