米webMethodsと米Hewlett-Packard(HP)は共同で,米J.D. Edwardsのミドルウエア「eXtended Process Integration(XPI)」技術向けシステム管理ソリューションを提供する。webMethods社とJ.D. Edwards社が米国時間11月25日に明らかにしたもの。これにより,XPI技術で実現するビジネス・プロセスの監視/管理作業を簡素化するという。

 現在J.D. Edwards社では,同社の協業エンタプライズ・アプリケーション「J.D. Edwards 5」などに,webMethods社の統合ソフトウエアを組み込んでいる。J.D. Edwards社ではこの統合フレームワークのことをXPIと呼んでいる。「XPIでは,ポイント・ツー・ポイントはなく集約化したモデルを使って統合を行うので,アプリケーション統合に関するコストを大幅に削減できる」(webMethods社)

 HP社のインフラ管理ソリューションと,XPIを利用したJ.D. Edwards社の定義済みビジネス・プロセス「Extended Business Process(XBP)」を組み合わせて利用すると,ハードウエアやソフトウエアの障害がビジネス・プロセスや最終的には業務自体にどのような影響をおよぼすかについて,より的確に把握できるようになるという。

 例えば商品注文処理において,遅延またはキャンセルなどの障害が発生した場合,企業はシステムの終了や業務処理の停止といった判断が下せるようになる。「どの業務処理がシステムやアプリケーションの障害原因になっているかを知ることもできる」(webMethods社)

 webMethods社とHP社は,Open Management Interface(OMI)仕様を共同で策定している。これにより「技術とビジネス・コンポーネント間にリンクを設け,監視/分析を行うための共通インタフェースを介してビジネス・コンポーネントを公開可能とした」(webMethods社)。このリンクは「HP OpenView Smart Plug-in for webMethods」を介して利用できる。webMethods社は,「このリンクで実際のITアーキテクチャ上の既知の問題とビジネス・プロセスを直接結び付け,問題が業務に与える影響を調べられる」(同社)と説明する。

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