EAI(Enterprise Application Integration)ソフト・ベンダー大手の米webMethodsと米HP(Hewlett-Packard)が米国時間9月19日に,システム/業務プロセス管理のための標準インタフェース「Open Management Interface(OMI)」を共同で策定すると発表した。

 HP社のシステム管理アプリケーション「OpenView」とwebMethods社のインテグレーション・プラットフォームを連携させ,「企業に広範なビジネス・ビジビリティ(Global Business Visibility:GBV)を提供する」(両社)。

 なおOMIを使えば,OpenViewなどのシステム管理アプリケーションで,システムの性能に影響する情報を監視対象のシステムから取り出せるようになる。企業は業務プロセスをより精緻に管理できるようになるという。

 「IT部門はこれまで自社組織内の技術面に対して責任を負っていたが,次第に業務全体の成功と将来にも責任を持つようになってきている。IT部門の業務の中心は,技術管理からエンド・ユーザーの視点に立った業務プロセス管理に移っている」(両社)。

 統合ソフトウエアを使用することで,例えば商品注文処理で遅延またはキャンセルなど障害が発生した場合に,企業はシステムを終了させたり,業務処理自体を停止させるといった判断が可能になる。どの業務処理がシステムやアプリケーションの障害の原因となっているかを知ることもできる。

 さらに,HP社のOpenViewの新たな「Smart Plug-in(SPI)」を利用することで,顧客はwebMethods社の「Enterprise Server」を監視/管理できるようになる。この新SPIはHP社の「OpenView Operations」を拡張するもの。2001年9月に利用可能にする。

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