米webMethodsと米Hewlett-Packard(HP)が米国時間4月18日に,「Open Management Interface(OMI)Specification Version 1.0」の一般提供を発表した。OMIは両社が策定したXML/SOAP/HTTPといった標準技術をベースとするオープンな仕様で,システム/業務プロセス管理に向けた標準インタフェースである。

 OMIを使えば,業務プロセス,Webサービス,基盤となる統合インフラの管理/監視を,HP社の『OpenView』などのシステム管理ツールを使って効率よく行えるという。「HP社のOpenViewなどのシステム管理アプリケーションとwebMethods社のインテグレーション・プラットフォームを連携させるので,既存のツールを使い続けられる」(両社)

 webMethods社CTO兼製品開発担当上級副社長のJim Green氏は,「企業はミッションクリティカルなインフラを管理する際に,全体を見渡せるようになる」と説明する。「異なるシステムが特定の業務プロセスにどう影響するかを詳しく把握することで,業務の状態を直ちに理解できる」(同氏)

 企業は,業務プロセスとWebサービスを,顧客やベンダー用のService-Level Agreements(SLA)に統合できる。これにより,例えば商品注文処理で遅延またはキャンセルなど障害が発生した場合,システムを終了させたり,業務処理自体を停止させたりといった判断が可能になる。さらに,どの業務処理がシステムやアプリケーションの障害の原因となっているかを知ることもできるという。

 webMethods社とHP社は,OMIに対応した製品を2002年の夏前に提供する予定。OMIの詳細については,webMethods社のWWWサイトまたはHP社のWWWサイトに掲載している。

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