米Novellは2002年5～7月期（2002会計年度第3四半期）の決算を米国時間8月22日に発表した。売上高は2億8200万ドルで，前年同期の2億4900万ドルに比べ増収となった。純利益は990万ドル，前年同期の純損失1930万ドルから黒字転換を果たした。

　1株当たり純利益は0.03ドル。買収に関連する研究開発費用300万ドルを除いた場合の1株当たり純利益は0.04ドルとなる。なお，前年同期は1株当たり純損失0.06ドルを計上していた。

　「5～7月期は，売上高，純利益はともに好調だった。これは欧州の事業が予想を上回ったことと，北米で，Webベースの従業員プロビジョニング・ソリューションの大口ライセンス契約がいくつかあったことが要因となった」（Novell社会長兼CEOのJack L. Messman氏）

　2002年5～7月期の売上高を事業分野別にみると，ソフトウエア製品事業が2億600万ドルで売上高全体の73％を占めた。同事業売上高の内訳は，Net Management Servicesが1億5800万ドル，Net Directory Servicesが1300万ドル，顧客サービス／教育製品が3500万ドル。

　コンサルティング事業の売上高は7400万ドルで，全体のほぼ26％を占めた。コンテンツ配信ソフトのVolera事業の売上高は200万ドル。

　地域別にみた売上高は，米国が1億4300万ドル，EMEA（欧州，中東，アフリカ）が1億200万ドル，アジア太平洋地域が2000万ドル，米国を除く米大陸地域は1600万ドルとなった。

　なお同社は今後の業績見通しについても発表している。2002年8～10月期（2002会計年度第4四半期）の売上高は，5～7月期に比べ1000万ドルほど増えるという。ただし一時的な費用・利益を除いた1株当たり利益は，5～7月期に比べ若干下がる見込み。これは米SilverStream Softwareの買収に関連する追加費用を計上するためである。

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