米7-Elevenが米国時間8月21日に,米NCRの商品棚用電子ラベル(ESL:electronic shelf label)「NCR RealPrice」のテスト利用を実施することを明らかにした。すでにテキサス州プラノにある7-Eleven社の試験店舗に同製品を導入済みだという。

 ESLは無線対応のデジタル価格ラベルで,商品棚などに取り付ける。商品の値段や説明を,見やすい大きな書体で表示する。勘定端末やバーコード読み取り器で利用するコンピュータ・ファイルと連携する。ESLを利用することにより,店舗ではより良い支出管理と価格戦略を進めることができる。

 7-Eleven社情報システム・プロジェクト・マネージャのChet Scott氏は,「従来の価格ラベルや商品ステッカと置き換えることで,時間とコストの大幅な削減を期待している。特別プロモーションや価格変更にも迅速に対応できる」と述べた。

 7-Eleven社の試験店舗では,ESL以外の技術のテスト利用も行っている。ガソリンを入れる手順をモニターでユーザーに案内するモノクロ表示モニター付き給油機,超音波センサーとレーザー・ビームで車の大きさと位置を測定する洗車機,ドリンク装置に氷を自動補充するシステム,無線対応の方向案内などが含まれる。

 7-Eleven社は米国とカナダに6000店舗以上のフランチャイズとライセンス店を抱え,海外17カ国に約1万7000店舗のライセンス店があるという。

◎関連記事
米Sybaseが中国最大のエネルギー会社とガソリン・スタンドのPOS端末アプリケーションで数百万ドル規模の契約
米ウォルマート,米IBMのメインフレームとストレージ・サーバーを採用
POSにもWindows XP,米MSが「Windows XP Embedded」の特定用途向け機能を発表
Windows XP Embeddedを米MSがリリース,15社以上が対応機器を発売へ
ノキアが電子財布アプリ,決済サービスの実証試験で米IBMなどと提携
「2006年には自動販売機の38%が“無線"対応に」と英社の調査
世界の携帯電話ユーザーの44%がmキャッシュに興味を示す---米調査会社

[発表資料へ]