米Sybase社は米国時間7月18日に,同社技術が中国で石油と石油科学製品の製造・販売を手がける中国最大手のChina Petroleum and Chemical社(Sinopec社)とPOS(point of sale)のアプリケーション提供で,数百万ドル規模の契約を締結したことを発表した。

 契約により,Sybase社は,Sinopec社の中国全土3万店舗を越えるガソリンスタンドに新しいPOS端末のアプリケーションを提供する。同アプリケーションは,電子支払いの処理を行うとともに経営と顧客サービス改善のために販売データの収集を自動化する。

 Sinopec社は,複数企業と部署に対応するために,さまざまなバックエンド・システムとハードウエア・プラットフォームに容易に統合できるソリューションを求めていた。契約には,ソース・データベースとしてSybase社の「Adaptive Server Enterprise(ASE)12.5」,アプリケーション開発のための「Adaptive Server」の購入が含まれている。ガソリンスタンドのポイント・オブ・セールス端末向けには,同社子会社であるiAnywhere Solutionsのフットプリントが小さいデータベース「SQL Anywhere Studio」を使用するとともに,ガスポンプには「UltraLite」技術を組み込む。また本社とのデータの同期には「MobiLink」技術が使用される。

 ちなみに,同社は同年の早い時期に中国の中央銀行であるPeople's Bank of ChinaのNational Advanced Payment SystemとChina Telecomの国内電話ネットワーク管理システムのアップグレードで契約を結んでいる。

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