米Hewlett-Packard(HP)と米VMwareが協力し,VMware社の仮想マシン技術をHP社のサーバー「HP ProLiant」に組み込むことで提携した。HP社が米国時間6月5日に明らかにしたもの。これにより,「企業のデータ・センターで,サーバーの導入/管理作業を簡素化できる」(両社)。

 HP ProLiantで仮想マシン技術を使用すると,1台のサーバーでWindowsとLinuxを同時に複数動作させることができる。そのため,複数のサービスやアプリケーションを動かす際に,それぞれに専用のハードウエアを用意する必要がない。「ハードウエアを集約することで,設置面積の削減と運用/投資コストの節約が可能になり,コンピュータのリソースを最大限活用できる」(両社)という。

 さらに両社はこの提携を深め,マーケティングと製品開発を共同で進める計画である。「サーバー集約環境下にあるHP ProLiantを対象にして,顧客の設定/導入/管理/サポート負荷を軽減する製品/サービス/技術を開発する」(両社)という。

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