米ブイエムウエアが仮想マシン・ソフト「VMware Workstation」用のWindows XPキットを発売

和田英一

2002.04.26

　米VMwareは仮想OSソフト「VMware Workstation」用「VMware Guest OS Kits with Windows XP」を発売した。同社が米国時間4月25日に明らかにしたもので，同製品にはWindows XPが付属する。

　VMware Workstationは，パソコン上に“仮想マシン”を作成するためのエミュレーション・ソフトウエア。パソコン上で動作しているOS（ホストOS）とは別に，仮想マシンに他のOS（ゲストOS）をインストールできる。これにより，1台のパソコンで複数のOSを同時利用できる。

　VMware Guest OS Kits with Windows XPには米MicrosoftのWindows XPをあらかじめインストールしているので，仮想マシンへのWindows XPのインストール作業を簡単かつ短時間で行えるという。

　「VMware Workstationを使うことで，ハードウエアの設定，ソフトウエアのインストール，システムの再起動や再設定にかかる時間を削減し，生産的な仕事により多くの時間を割けるようになる」（VMware社）

　なお旧バージョンのOSをインストールした仮想マシンを同時に使うことで，Windows XPと互換性のない古いアプリケーションも使用できるようになる。これにより，Windows XPへの移行を促進できるという。「当社の仮想マシン・ソフトウエアは，Windows XPに関する開発，試験，サポート，導入を経済的かつ効率よく行う手段を提供する」（VMware社）

　VMware Guest OS Kits with Windows XPは，同日より同社のWebサイトで購入可能。価格は，「VMware Guest OS Kit with Windows XP Professional」が249ドル，「VMware Guest OS Kit with Windows XP Home Edition」が149ドル。

　なお，先日発表した「Guest OS Kits with Windows 2000 Professional」も同Webサイトで購入できる。