米VocalDataが米国時間6月4日に,VoIPに関してNTTコムウェア(本社:東京都港区)と戦略的提携を結んだと発表した。両社は日本におけるVocalData社の音声アプリケーション・サーバー「VOISS」のマーケティングと販売で協力体制を敷く。
提携のもと,NTTコムウェアはVOISSを包括的音声/データ製品の一部として販売する。サービス・プロバイダや各地に支店を持つ大企業向けに,VocalData社のPBXシステムとゲートウエイ,統合アクセス機器,IP電話,運用サポート・サービスを組み合わせて提供する。両社はすでに2001年から両社製品の統合とその試験に取り組んでおり,NTTコムウェアは現在までVOISSを利用した回線を1万件以上販売しているという。
VOISSにより,サービス・プロバイダはIPインフラを介してキャリア・クラスの音声サービスと高度なアプリケーションを提供できる。また,「初期費用を大幅に抑えることが可能」(VocalData社)。VOISSはMGCP,SIP,SCCPといった業界標準規格をベースにしているため,異なるベンダーの製品を組み合わせたネットワークにも対応する。
ちなみに米Yankee Groupによると,アジアはVoIP市場で最も急速に成長している地域だという。
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