「無線LAN(WLAN)市場は9期連続で成長しており,2002年第1四半期における売上高は,前期から3%,前年同期から55%増の4億5000万ドルに達した」。米Synergy Research Group(SRG)が米国時間5月23日に,WLAN機器の世界市場に関する調査結果を発表した。

 同期における企業向けWLAN機器の売上高は,前期から12%,前年同期から6%減少している。SOHOと家庭向けWLAN機器の売上高は,前期から16%,前年同期から145%成長しており,同部門における売上高は,同市場の55%に該当する。

 「IEEE802.11aがついに普及し,欧州とアジアの両方で同技術の採用が進んだ。消費者市場は引き続き成長し,同年第1四半期に低調だった企業市場も同年中に上向きをみせる」(同社WLAN業界アナリストのAaron Vance氏)。


■企業向けWLAN機器の世界市場における企業別シェア

2002第1四半期 2001第1四半期

Cisco 27.4% 25.7%
Agere 24.9% 22.2%
Symbol 11.5% 10.7%

出典:SRG社


■SOHO/家庭向けWLAN機器の世界市場における企業別シェア
2002第1四半期 2001第1四半期

Linksys 22.1% 16.2%
Buffalo 18.5% 33.0%
D-Link 10.1% 5.3%

出典:SRG社

 その他にも,Actiontec,Intel,NETGEAR,SMCなどの同期における業績も良好で,それぞれ前期から15%を越える成長を見せている。

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