米Synergy Research Group(SRG)が米国時間3月14日に,「無線LAN市場は年平均30%以上で拡大し,2006年には50億ドル近くの規模になる」などとする調査結果を発表した。

 「IEEE 802.11aの導入が始まり,IEEE 802.11gの承認を待っている状況において,無線LAN市場はほかの全ネットワーク分野を上回る勢いで引き続き成長する」(SRG社無線LAN業界アナリストのAaron Vance氏)

 そのほかの主な調査結果は次の通り。

・無線LAN装置の売上高は,2001年から2002年にかけて60%以上増加する

・2001年から2002年にかけて,企業向け無線LAN市場は32%,SOHO/家庭向け無線LAN市場は103%増加する

・IEEE 802.11b機器の価格低下が続き,SOHO/家庭向け市場は今後5年のあいだ,毎年40%近い成長率で拡大を続ける。企業向け市場よりも大きなビジネス機会を見込める

・2001年は企業向け市場が無線LAN市場全体の57%を占めた。しかし,2002年末にはSOHO/家庭向け市場が企業向け市場を上回り,2006年には市場全体の58%を占めるようになる

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