米Microsoftと,同社の製造パートナであるシンガポールのFlextronicsが米国時間5月15日に,2002年後半から「Xbox」の製造を中国の斗門(Doumen)で行うと発表した。これに伴い,現在ハンガリーで行っている製造業務を斗門の新工場に移管する。Microsoft社は現在メキシコのグアダラハラでもXboxの製造業務を行っているが,これに斗門工場を加え,さらに将来は,アジア地域にもう一カ所で工場を開設する計画であるという。

 斗門工場では,プリント基板の製造,射出成形,タッピング,基盤組み立て,全体の組み立て,試験を行う。

 斗門工場への製造移管はコスト削減をねらったもの。人件費を削減できるとともに,Xboxの部品の多くが斗門地区で生産されていることから,諸経費も削減できるという。また,「(斗門工場は)規模が大きく,強力なインフラと柔軟性のある生産能力を持っている」(Microsoft社Xboxハードウエア担当ジェネラル・マネージャのTodd Holmdahl氏)。これによるコスト効率の大幅改善が期待できるという。

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