米VERITAS Software社と米Siebel Systems社が米国時間4月29日に,SiebelのCRMアプリケーション・スイートの新版「Siebel 7」に向けたVERITAS社の高可用性ソリューションの評価を発表した。同製品は,「Siebel 7」のアップタイムを最大化し,管理を簡略にするという。また同日,両社の戦略的提携の拡張も発表している。

 Siebel社のeBusinessアプリケーション・ファミリは,WWW,コール・センターを通じてマルチチャネルの販売,マーケティング,顧客サービス・システムの配備を可能にする。「Siebel 7」にVERITAS社の高可用性ソリューションを統合することにより,再販チャネル,ディーラ・ネットワークとのデータ集中型アプリケーションの相互運用性,管理性,信頼性が強化されるという。

 両製品の統合ソリューションは,Siebel社によって評価が行われている。VERITAS社のソリューションに含まれるコンポーネントは次の通り:「VERITAS Foundation Suite」,「VERITAS Cluster Server」,「VERITAS Global Cluster Manager」,「VERITAS Volume Replicator」,「VERITAS VCS Agent for Siebel 7」。

 「VERITASの高可用性ソフトウエアと『Siebel 7』の統合により,アプリケーションのアップタイムを最大化するとともに,異種プラットフォームへの実装とオペレーションが容易になる」(VERITAS社)。

 「両製品を統合することにより,顧客は『Siebel 7』アプリケーションのダウンタイムを最低限に抑えるとともに,TCO(Total Cost of Ownership)を抑えて『Siebel eBusiness Applications』と高可用性アプリケーションの配備が可能になる」(Siebel社)。

 また提携拡張により,VERITAS社は「Siebel eBusiness Application」の顧客向けに同社のソリューションの相互運用性,管理機能,信頼性の向上を図ることも明らかにしている。

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