米Siebel Systemsは米国時間2月11日に,米Xeroxが全社的なCRM戦略のためにSiebel社のe-businessアプリケーション「Siebel eBusiness Applications」を導入することを明らかにした。

 Xerox社はコール・センター・アプリケーション「Siebel Call Center」を利用して,北米のTeleWeb部門における顧客のニーズへの迅速な対応を図る。

 Xerox社はこれまで個別のデータベースやアプリケーションでシステムを構築していたが,Siebel Call Centerを取り入れることにより,「すべての顧客との対話機能を一つのシステムに統合する」(両社)という。

 「社員の生産性と顧客の満足度を高めることを目的とする。複合サービス,サポート,販売の処理を,インターネットや電話,ファクスなどすべてのチャネルにわたってシームレスに処理できるようにする」(Xerox社E-business and Teleoperations部門プレジデントのJames Lesko氏)

 またXerox社は,Siebel社の包括的パートナ管理プラットフォーム「Siebel eChannel」を用いて,ビジネス・パートナや認定ディーラのネットワークを強化する。顧客情報をチャネル・パートナと効率的に共有できるようし,「一貫した質の高いサービスを顧客に提供する」(両社)としている。

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