米AMDが米国時間4月17日に,2002年第1四半期の決算を発表した。売上高は9億207万3000ドルで,前年同期の11億8874万7000ドルと比べて24%減少,前期の9億5187万3000ドルから5%減少した。純損失は916万3000ドル(1株当たり損失は3セント)。前年同期は1億2483万7000ドルの純利益(1株当たり利益は37セント)を計上していた。また,前期の純損失は1584万2000ドル(1株当たり損失は5セント)だった。

 同社が2002年第1四半期に出荷したパソコン用プロセサは800万個に達し,売上高は6億8400万ドルにのぼった。前年同期の6億6100万ドルと比べて3%成長したが,前期の7億300万ドルから3%減少した。

 特にフラッシュ・メモリーが不振だったメモリ製品の売上高は1億6000万ドルで,前年同期の4億1100万ドルから大幅に低下。前期は1億9600万ドルだった。

 「『Athlon XP』への需要が高く,パソコン用プロセサ全体を牽引した」(AMD社会長兼CEOのW.J. Sanders III氏)

 AMD社は2002年第1四半期に,0.13μmルールの半導体技術を用いたノート・パソコン向けAthlon XPの出荷を開始している。同氏によれば,0.13μmルールの半導体技術を用いたデスクトップ・パソコン向けAthlon XPは,2002年第2四半期に出荷を始める予定である。また,「すべてのパソコン用プロセサの0.13μmルール製造技術への移行は,予定の2002年末より速く完了する見通しだ」(同氏)という。

 また同社は,2002年第2四半期の売上高を8億2000万ドル~9億ドルの範囲とする予測を明らかにした。

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