米Intelが米国時間4月16日に,2002年第1四半期の決算を発表した。売上高は68億ドルで,前期と比べて3%減少。前年同期比では2%増加した。純利益は9億3600万ドルで,前期比86%増,前年同期比93%増となった。1株当たり利益は14セントで,前期と前年同期(ともに同7セント)と比べて100%の増加となる。

 買収関連費用を除いた純利益は10億ドルで,前期と比べて2%増加,前年同期と比べて7%減少した。買収関連費用を除いた1株当たり利益は15セントで前期から横ばい。前年同期比では6%減となる。

 2002年第1四半期の粗利率は51.3%だった。

 同社は,米Intergraphとの特許侵害訴訟で和解に達し,3億ドルをIntergraph社に支払うことを4月15日に明らかにしている。和解金3億ドルのうち,1億5500万ドルを当期の営業費用として計上した。

 Intel社CEOのCraig R. Barrett氏は当期の業績に関して,「研究開発と製造への積極的な投資が奏功した」と説明した。

 同社は今後の見通しについても明らかにした。

・2002年第2四半期の売上高は64億ドル~70億ドルの範囲。

・2002年第2四半期の粗利率は53%(プラス/マイナス数ポイント)。

・2002年通年の粗利率は53%(プラス/マイナス数ポイント)。前回の予測である51%(プラス/マイナス数ポイント)を上方修正する。

・2002年第2四半期通年の費用(進行中の研究開発を除く研究開発費,マーケティングおよび一般管理費)は約21億ドル。

・2002年通年の研究開発費(進行中の研究開発は除く)は約41億ドル。

 なお,Intel社は業績見通しの中間修正を6月6日に発表する予定である。

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