フランスのAlcatelが現地時間4月15日に,連続ルーティングを可能にする技術「Alcatel Carrier Environment Internet System(ACEIS)」を発表した。インターネット・ルーターで主に使用される三つのプロトコル,BGP(Border Gateway Protocol),IS-IS(Intermediate System to Intermediate System),OSPF(Open Shortest Path First)に対応する。

 Alcatel社は最近,業界アナリストや顧客向けにACEISのデモンストレーションを実施した。「ACEISは,ルーティング情報の破損や,ルーチン・ソフトウエアのアップデートなどの際に発生するネットワークのダウンタイムを削減する」(Alcatel社)。まずは同社の製品「Alcatel 7770 Routing Core Platform」と「同7670 Routing Switch Platform」に組み込む。

 「広帯域接続,音声やモバイル・ネットワークがますますIPに依存するようになっている。既存のIPインフラが次の段階に発展するために,ACEISは重要な役割を果たす。キャリアはミッション・クリティカルなサービスを信頼性の高いIPネットワークを介して提供できるようになる」(Alcatel社CTOのNiel Ransom氏)

 Alcatel社によると,連続ルーティング技術において最も対応が困難だったプロコルはBGPだという。常に管理しなければならないTCPセッション情報があまりに膨大なためだ。これは,ソフトウエア・アップデートや制御が複雑なスイッチオーバの際に大変重要になる。

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