米Yankee Groupが米国時間8月7日に,ビデオ会議市場に関する調査報告を発表した。音声,ビデオ,データを統合したネットワークによりコスト削減が可能となり,ビデオ会議が広く普及するとみる。

 ビデオ会議機器を購入する企業のほとんどは,Fortune1000企業である。ヘルスケア,教育,法律,金融,政府機関などがビデオ会議の市場を形成しており,重役や販売担当,弁護士,医者などの専門家たちが利用している。しかしビデオ会議機器の世界市場は,コストの高さや利用の難しさ,信頼性の低さが原因で,7億8000万ドル規模に留まっている。

 「デスクトップで利用できるビデオ会議システムの人気が高まり,今後数年間で普及が進む」(Yankee Group社上級アナリストのJoe Gagan氏)と予測している。大規模企業でビデオ会議を普及させるためには,コスト削減が不可欠とみる。ビデオ会議は,小規模企業では財政的にメリットがないが,中規模企業では普及が進むと分析する。

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