IPを介した音声およびビデオ通信の技術を手がけるイスラエルのRADVISIONはSIP(Session Initiation Protocol)ベースのアプリケーションを開発するためのツールキットの新版「SIP Toolkit 2.1」を米国時間4月8日に発表した。第3世代(3G)携帯電話ネットワークに対応する。

 SIPはインターネット技術の標準化団体であるIETF(Internet Engineering Task Force)が策定した標準仕様。IPネットワークに音声やビデオ,対戦型ゲームなどをのせるためのプロトコルである。

 SIP Toolkitは,ソフトスイッチやSIPプロキシ・サーバーなどのハイエンドのSIPシステムから,携帯電話機やPDAといった小型の組み込み機器まで,さまざまな用途の開発に必要なツール・セットを提供する。

 バージョン2.1では,最新のSIP仕様をはじめ,「SIP-T」や「REFER」などの主要な仕様拡張に準拠する。各種のAPIレイヤーを提供し,「新たな製品やサービスを開発する際の正確な制御を可能にする」(RADVISION社)

 SIP ToolkitはRADVISION社のSIP開発ソリューションの一部。SIP開発ソリューションには,ネットワークや音声トラフィックをテスト・シミュレーションするための「ProLab SIP Test Manager」などが含まれる。

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