米Sun Microsystemsと米Deloitte & Touche傘下のDeloitte Consulting L.Pは提携関係を拡大することを米国時間3月28日明らかにした。新たな契約「Global Solutions Alliance」のもと,両社は共同で構成済みの業種別および業種横断型ソリューションを企業に提供し,会社全体にわたる導入を支援する。
まず両社は,新たなソリューションの提供と既存ソリューションのアップデートに関して協力体制を敷く。共同ソリューションは,Sun社のストレージ・ソリューション「StorEdge Complete Storage Solutions」,Webサービスのフレームワーク「Sun Open Net Environment(Sun ONE)」,ネットワーク認証ソリューションをベースにし,Deloitte & Touche社のEnterprise Risk Services部門が開発したソリューション「i-MAAP(Identity Management, Authentication, Authorization and Protection)」を組み合わせる。i-MAAPはユーザーIDの管理,認証,認定,保護における各ソリューションをIDベースのセキュリティ・アーキテクチャに統合する。
「企業全体にわたるSAN構築,データとストレージの統合,高性能コンピューティングの導入といったストレージ関連の要望に応える。データの安全性を確保し,用途にあったサービス・レベルを提供する」(両社)としている
Deloitte Consulting社は,社内にSun ONE専門の部署を設ける。Sun社のサービス部門Sun Professional Servicesの「Sun ONE Consulting」を補完し,Sun ONEインフラ・ソリューションの提供で協力する。
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