米Sun Microsystemsが米国時間2月6日に,ストレージ関連のサーバー製品やソフトウエア,サービスなどをまとめて発表した。UNIXサーバー「Sun StorEdge」の新版や次世代ファイル・システム「Sun StorEdge QFS and SAM-FS」,コンサルティング・サービス「Sun StorEdge Remote Response Service」などである。

 主な内容は以下の通り。

■サーバー
 UNIXサーバー「Sun StorEdge 3900」と「同6900」シリーズ。Sun StorEdge 3900は高性能コンピューティング(HPC)や意思決定支援システム(DSS)に向ける。「米EMCの『Clariion』製品の性能を4倍上まわる」(Sun社)という。Sun StorEdge 6900はミッドレンジ市場に向ける。

 また,データ・センター用ハイエンド機「StorEdge 9900」のアップグレードも明らかにした。

■ソフトウエア
 次世代ファイル・システム「Sun StorEdge QFS and SAM-FS」と,4種類のストレージ・ソフトウエア「StorEdge Availability Suite」「StorEdge Resource Management Suite Software」「StorEdge Performance Suite Software」「Suite Software and Sun StorEdge Utilization Suite」。

 Sun StorEdge QFS and SAM-FSは,最大拡張容量が252Tバイト以上。SAN環境でのファイル共有を可能にしたという。今回発表したソフトウエアは,いずれもSun社の包括的Webサービス戦略「Sun Open Net Environment(ONE)」に則して設計した「Storage ONE」アーキテクチャをベースにしている。

■サービス
 コンサルティング・サービス「Sun StorEdge Remote Response Service」,および同日発表したストレージ・ソリューション「StorEdge Complete Storage Solutions」向け導入サービス。これらのサービスのために,新たに3カ所のストレージ・センターを開設した。

 上記以外に,「iForce Storage Elite Program」とストレージ認証プログラムを開始することも発表した。

 ちなみに米IDCの調査によると,2002年のストレージ市場は250億ドル規模に達するという。

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[www.sun.comに掲載の発表資料1]
[www.sun.comに掲載の発表資料2]