「ストレージ管理ソフトをライバルの製品にも対応」，米EMCが新戦略“AutoIS”

横田英史

2001.10.30

　米EMCが米国時間10月29日に，新戦略「AutoIS（Automated Information Storage）」を正式発表するとともに，関連製品の発表を行った。

　AutoISは，同社が「異なるストレージ・インフラにおける自動化，簡素化，開放性の次の大きな波」（同社）と位置づけるストレージ管理の戦略。同日発表したのは，AutoISの基幹部分となる管理技術／オープン・ストレージ・アプリケーションである。概要は以下の通り。

・ストレージ管理ソフトウエア「EMC ControlCenter / Open Edition」（ECC/Open Edition）
・ストレージ管理ミドルウエア「WideSky」
・自動複製ソフト「EMC ControlCenter Replication Manager」
・リソース・レポート・ソフト「EMC ControlCenter StorageScope」である。

　例えばECC/Open Editionでは，以下の他社製ストレージやネットワーク，ホスト・ストレージ・リソース（ボリューム管理，ファイル・システム，データベース）に対応する。

　・ストレージ・システム：
　EMC社の「Symmetrix」「CLARiiON」（およびDell社との共同ブランド品），「Celerra」。このほか，米Compaq Computer，米HP（Hewlett-Packard），日立データシステムズ（HDS：Hitachi Data Systems），米IBM，米Sun Microsystems，米Network Applianceの製品。

　ネットワーク・デバイス：
　EMC社の「Connectrix」，米Brocade Communications Systems，米McDATA，米Qlogicのスイッチ，またそれぞれのサードパーティー製管理ソフトウエア。

　システム管理フレームワーク：
　米BMC Software，米Computer Associates，HP社，米MicroMuse，米IBMのTivoliなどのシステム管理フレームワーク（SNMP：Network Management Protocolベースのアプリケーション）。

　ホスト：
　AIX，HP-UX， Solaris，Windows，OS/390。

　各製品の提供時期は以下の通りである。

・ECC/Open Edition：90日以内に利用可能になる。「EMC ControlCenter」に含まれる。
・WideSky：直ちに利用可能。現行のEMC ControlCenterに含まれるほか，今後のすべてのEMC製アプリケーションにも含まれる。
・EMC ControlCenter Replication Manager：直ちに利用可能。
・EMC ControlCenter StorageScope：30日以内に利用可能。