米EMCが米国時間9月10日に，ストレージ・システム「Symmetrix」の最上位製品を3モデル発表した。「情報ストレージ性能，接続性，容量，機能を大きく高めた。オープン・システムでのスループットを50％，メインフレームのスループットを100％向上した」（EMC社）という。

　今回発表した製品は以下の3モデルである。

・「Symmetrix 8830」：ストレージ容量は最大69.5Tバイト。設置面積は約1.6平方メートル。

・「Symmetrix 8530」：ストレージ容量は最大17.4Tバイト。設置面積は約0.6平方メートル。

・「Symmetrix 8230」：ストレージ容量は最大3.5Tバイト。

　新製品はモジュラ型アーキテクチャ「MOSAIC」をベースにする。181Gバイトのハード・ディスク装置を使う。同社は今後すべてのSymmetrix製品で，ハード・ディスク装置をこれまでの73Gバイトから181Gバイトにする。

　システム・ソフトウエアは，Symmetrix向けオペレーティング環境「Enginuity Operating Environment」の新版「5568」。64Gバイトのキャッシュに対応し，最大8000のアドレスを処理する。

　また「Global Cache Director with CacheStorm」技術により，システム性能とスループットを高め，ピーク時の負荷管理能力を高める。キャッシュを16個の独立した同時アクセス可能な領域に分割して管理する。

　プロセサは動作周波数333MHzの「Power PC」。最大で80個のプロセサを搭載する。処理性能は最大6万1760MIPSで，「他の情報ストレージ・システムの6倍以上」（EMC社）という。

　「12-Port Fibre Channel Director」（開発コード名「Spider」）によって，1台のSymmetrixで最大96台のサーバーと接続できる。

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[www.emc.comに掲載の発表資料1]
[www.emc.comに掲載の発表資料2]
[www.emc.comに掲載の発表資料3]