ドイツDeutsche Telekom(DT)と米Microsoftがドイツのハノーバーで現地時間3月13日に,DT社のモバイルおよびソリューション事業で「Microsoft .NET Platform」を導入する計画を発表した。両社は「T .NET」と呼ぶソリューションを作成し,共同で機器やサービスの開発を行うという。

 T .NETは,DT社のT-Systems部門が運営し,「いつでも,どこでも,あらゆる機器からアクセス可能なXML Webサービスの提供を目的とする」(DT社)。さらにDT社のT-Mobile部門とMicrosfot社は,Windows対応のスマートフォンや「Pocket PC 2002 Phone Edition」など次世代モバイル機器やサービスを開発する。

 T-Mobile部門とMicrosoft社は2002年4月に,「Mobile Service Portal」と「Mobile Access Portal」と呼ぶ無線対応ポータルを開設する予定。これにより「顧客がモバイル機器を使い,GPRSデータ・ネットワーク経由でいつでも任意のオンライン・サービスやエンタープライズ・アプリケーションにアクセスできるようにする」(DT社)

 またMicrosoft社傘下の米MSNとT-Mobile部門は同日,全世界を対象とする長期契約を結んだと発表した。これによりT-Mobileの顧客は,「T-Zones」経由でMSN社のWWWベースの電子メールサービス「MSN Hotmail」と,インスタント・メッセージング・サービス「MSN Messenger Service」にアクセスできるようになる。

 「当社はMicrosoft .NET Platformを使ってXML Webサービスを開発/展開する欧州初の企業となる」(DT社)

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