「事務職の過半数が,知識共有には,直接会って話すよりも電子的な手段の方が効率的と回答」---米Xeroxが米国時間3月7日に,サンフランシスコで開催中の展示会「AIIM」で実施した調査結果を明らかにした。回答者の52%が,最も効率の良い知識共有手段として電子メール,イントラネット,エクストラネットを挙げた。それに対し,直接会って話すことが最も効率的と答えた割合は18%だった。
Xerox社は,AIIMに出席したIT関連の意思決定者と専門職200人以上を対象に,職場においてどのような方法/理由で知識共有を行っているかを調査した。
50%近くの回答者が1日の半分以上の業務を共有していると答えたことから,「知識共有は一般的な習慣になった」(Xerox社)という。なお,業務の共有範囲が半分未満と答えたのは33%,4分の1未満と答えたのは18%であった。
知識を共有する理由については,「業務手順の一部である」という回答が33%と最も多かった。以下,「同僚に対する教育」(21%),「指導の提供」(21%),「チームの結束の強化」(11%),「フィードバックの要求」(8%)と続いた。
また,管理者と知識共有している回答者が28%だったのに対し,同僚と知識共有している回答者はそれよりも多い34%であった。さらに,回答者の過半数である64%は,使用している知識共有ツールが効率的とみているという。
「調査結果から,知識共有が理論的なものではなく,今日の職場文化において不可欠な要素になりつつあることが明らかになった」(米Xerox Connect社長のJim Joyce氏)
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