米InsightExpressは米国時間8月2日,米国におけるインスタント・メッセージングの利用状況に関して調査した結果を発表した。それによると,インスタント・メッセージング・ユーザーの20%は職場で利用しており,仲間との通信ではなく仕事目的に使っているという。

 調査は米国の消費者300人を対象にアンケートを実施したもの。

 47%の消費者がインスタント・メッセージングを利用しており,そのうち家庭で使うという回答者は96%,職場で使う回答者は20%。

 職場でインスタント・メッセージングを利用する社員の39%は,「インスタント・メッセージングが仕事の生産性向上に役立っている」と回答。また,49%は「電話の代わり」,35%は「電子メールの代わりに」利用しているという。

 最も頻繁に利用するインスタント・メッセージングの機能や用途は以下の通り。

・オンラインでバディを見つける(82%)
・バディがオンラインに接続しているかどうか確認する(70%)
・知らない人物からのメッセージを遮断する(42%)

 また,ユーザーは複数のサービスを利用していることが明らかになった。登録しているサービスは,「AOL」 (56%),「MSN」 (47%),「Yahoo」 (32%),「ICQ 」(14%),その他(6%)。最も頻繁に利用するサービスはAOL (45%),MSN (29%),Yahoo (16%),ICQ (6%),その他(5%)。

 「インスタント・メッセージングの利用は,従来の通信手段に変わるコミュニケーション・ツールとして急速に増加している」(InsightExpress社COOのLee Smith氏)。

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