米Delphi Groupが米国時間2月28日に,事業プロセス管理(BPM:Business Process Management)市場に関して調査した結果を発表した。それによるとBPMは,次の‘キラー・アプリ’として急速に普及するという。

 BPMはビジネス・プロセスの設計,分析,最適化,自動化を可能にする。プロセスと人材の関係を管理し,社内および社外のリソースを統合し,プロセス全体の進行を監視する。インターネットを利用する企業では,BPMは必要不可欠になりつつある。

 現在,調査対象となった企業の12%しかBPMを利用していない。しかし,63%の企業は今後7~12カ月以内に導入することを検討している。その他の企業も,2~3年以内には利用する予定である。「これらの調査結果から,2002年がBPM市場にとって活発な年になるのは明らかだ」(Delphi社アナリストのBarry Murphy氏)

 BPMベンダーは市場の発展とともにWebサービスの波にうまく乗ることができる,とDelphi社は分析する。WebサービスはBPMの機能に取って代わることはなく,むしろBPMベンダーの能力を拡充し,真に価値のあるサービスを顧客に提供できるようにする。

 調査は,20種の業界にわたる200社以上の経営者やIT管理者を対象にアンケートを実施した。

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