米QUALCOMMが米国時間2月25日に,2002会計年度第2四半期(2002年1月~3月期)の業績について「事前の予測通り」との見通しを明らかにした。当期の一時的な費用を除いた1株当たり利益は約20セントとなる見込みである。「19セント~21セントの範囲というこれまでの予測と一致する」(QUALCOMM社)

 「CDMA2000 1Xに対応した第3世代(3G)CDMAネットワークの構築が世界で進められている。当期は携帯電話機向けチップ『MSM(Mobile Station Modem)』の出荷個数が,予測範囲(1300万~1400万個)の上限まで伸びるとみる。CDMA2000 1X対応チップは予測(約700万個)を約100万個上まわる見込みだ」(QUALCOMM社会長兼CEOのIrwin Mark Jacobs氏)

 なお,QUALCOMM Internet Services(QIS)部門によると,韓国で開始した「Binary Runtime Environment for Wireless(BREW)」サービスは順調で,売上高が増加しているという。BREWサービスに関しては,米Verizon Wirelessも導入を計画しているほか,当期中に新たなサービス・プロバイダと契約を結ぶ予定だという。

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