セガが9月26日に,米QUALCOMMの「BREW(Binary Runtime Environment for Wireless)」プラットフォーム向けにゲーム・コンテンツを提供することを明らかにした。

 BREWはcdmaOne向けのアプリケーション開発プラットフォーム。Java言語や静止画,動画,音楽などを使った携帯電話機向けアプリケーションを,ソフトウエア開発業者が迅速に作成できるようにするためのプラットフォームである。BREWサービスでは,ユーザーが所望の無線アプリケーションを携帯電話機にダウンロードし,端末を用途や好みに合わせてカスタマイズできる。

 セガは2001年12月を目標にビデオ・ゲーム・コンテンツをBREWに対応させる。ユーザーはBREW対応携帯電話機でセガのゲームを利用できるようになる。

 「日本には無線ゲームの大きな市場がある。米国でも同様のトレンドを期待している」(セガ執行役員の白土 良一氏)。

 セガは現在,米Motorolaの「iDEN」,NTTドコモの「iMODE」,J-フォンの「J-Sky」向けにJavaベースのゲームを提供している。米国ではPalm搭載機向けゲーム・コンテンツ配信で米Palmと提携し,また米Compaq Computerの「iPAQ Pocket PC」向けゲーム・コンテンツ配信で米Synovialとの提携を発表している。

 なおQUALCOMM社は米国時間9月25日に,韓国の無線キャリアKorea Telecom Freetel(KTF)がBREWをベースにしたデータ通信サービスを2001年11月に開始することを明らかにした。BREWサービスの提供はKTF社が世界で初めてだという。

◎関連記事
米モトローラ,Java搭載の携帯電話を発表,「北米市場で初」
Motorolaとセガ,iDEN携帯電話機向けゲーム開発・供給の契約で合意
セガとSynovialがモバイル機器向けビデオ・ゲーム・コンテンツの提供で提携
<BREW関連>
米クアルコムがCDMA携帯向けプラットフォーム「BREW」,課金方式も明らかに
界初の商用BREWサービス,韓国で11月に開始へ
QUALCOMM,cdmaOne用プラットフォーム「BREW」のデモ,ソフト6社が参加
<モバイル・ゲーム市場関連>
「世界の無線ゲーム市場は5年で18倍の175億ドルへ,米国市場が急成長」と米社
「米国ゲーム市場は現在110億ドル規模,モバイル・ゲームが急拡大」と米ヤンキー

[発表資料へ]