Java技術を手掛ける米Insignia Solutionsが米国時間4月9日に,米QUALCOMMに組み込み向けJava技術「Jeode」を提供することで,両社が提携関係に入ったことを明らかにした。

 QUALCOMM社はCDMA携帯電話機向けアプリケーション・プラットフォーム「BREW(Binary Runtime Environment for Wireless)」で,Insignia社のJava仮想マシン「Jeode Embedded Virtual Machine(EVM)」やライブラリ,ツールなどに対応する。開発企業をはじめ,メーカーやキャリアなどがJavaベースのソリューションを幅広く利用できるようにする。

 「Jeode」は,米Sun Microsystemsの「PersonalJava」と「EmbeddedJava」に準拠する。Jeode EVMはInsignia社の「dynamic adaptive Compilation」と呼ぶコンパイル技術を用いており,他の仮想マシンに比べ,同じ容量のメモリでJavaアプリケーションの性能を約6倍高速化できるという。

 なお米HP(Hewlett-Packard)も,組み込み用途向けJava仮想マシン「ChaiVM」のモバイル版「MicrochaiVM」をBREWに実装することに関して,QUALCOMM社と協力体制を敷くことを米国時間2月12日に明らかにしている

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