Java技術を手掛ける米Insignia Solutionsが米国時間4月9日に,米QUALCOMMに組み込み向けJava技術「Jeode」を提供することで,両社が提携関係に入ったことを明らかにした。
QUALCOMM社はCDMA携帯電話機向けアプリケーション・プラットフォーム「BREW(Binary Runtime Environment for Wireless)」で,Insignia社のJava仮想マシン「Jeode Embedded Virtual Machine(EVM)」やライブラリ,ツールなどに対応する。開発企業をはじめ,メーカーやキャリアなどがJavaベースのソリューションを幅広く利用できるようにする。
「Jeode」は,米Sun Microsystemsの「PersonalJava」と「EmbeddedJava」に準拠する。Jeode EVMはInsignia社の「dynamic adaptive Compilation」と呼ぶコンパイル技術を用いており,他の仮想マシンに比べ,同じ容量のメモリでJavaアプリケーションの性能を約6倍高速化できるという。
◎関連記事
<BREW関連>
■米クアルコムがCDMA携帯向けプラットフォーム「BREW」,課金方式も明らかに
■米HPがモバイル版「ChaiVM」を発表,米クアルコムと提携し携帯電話にJava環境
■【TechWeb特約】「CDMA携帯電話でMP3音楽を」,米クアルコムと米MP3が提携
■解説:BREWを採用しNTTドコモに挑むKDDI,メーカーは価格競争に陥る危機も
<Insignia社関連>
■Insignia社がThin Client製品のWyse Technology社にJava対応,Jeodeプラットフォームをライセンス供与