(2001.2.5,Tony Knotzer=TechWebNews )
米Qualcommと米MP3.comが携帯電話向け音楽コンテンツの提供に関し,提携関係に入った。Qualcomm社が最近発表したCDMA(Code Division Multiple Access)携帯電話機向けアプリケーション開発プラットフォーム「Binary Runtime Environment(BREW)」に,MP3.com社の音楽コンテンツにアクセスするアプリケーションを組み込む。
無線サービス・プロバイダはBREW対応携帯電話機にダウンロード可能な音楽ソフトのカタログを提供できる。
ソフトウエアのリリースはアジア市場が2001年夏,米国市場が2001年末の予定。当初は,韓国Samsungと京セラの米国子会社Kyocera Wireless社の携帯電話機で利用できる。Qualcomm社は利用できる携帯電話機ベンダーを拡大していくという。
両社の提携について,アナリストの見方は様々である。
米Gartner Groupのアナリスト,P.J.McNealy氏は「BREW対応携帯電話機のユーザーのあいだで音楽ソフトの需要がどれくらいあるのかはなんとも言えない」と懐疑的だ。一方で,Webnoizeのアナリスト,Ric Dube氏は「MP3社にとっても,大きなプラス。当初は音質が少々低くても構わない。製品の第1弾として,重要な一歩だから」と評価している。
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