米QUALCOMMが米国時間11月14日に,ベンチャーキャピタル(VC)「QUALCOMM Ventures」を立ち上げたことを明らかにした。CDMA技術や無線インターネット技術などを手掛ける新興企業に出資を行う。
当初は向こう4年間で5億ドルを投資する予定である。1件当たりの投資額は最大1000万ドルになる見込み。投資先の企業を,QUALCOMM社の研究開発ノウハウや開発資源の提供,事業のパートナーシップ構築などといった面からも支援する。
現在,QUALCOMM社で出資や戦略提携,新規事業の開拓などを担当している上級副社長のJeff Jacobs氏が新会社を統括する。Jacobs氏はEudora Products部門設立時に管理職として同社のインターネット事業を拡大したほか,Wireless Business Solutions事業部門やHDR技術の1xEV事業などを率いた経歴を持つ。
新会社は,主に次の分野への出資に焦点を当てる。
・通信関連機器およびアプリケーション
・無線通信端末やインフラ技術
・インターネットのインフラ,コンテンツ,サービス。
なお,QUALCOMM社がこれまでに出資を行っている企業には,米Handspringや米Phone.com,米PacketVideoなどがある。
その他の投資先は以下の通り:AirFiber,Front Porch Communications,Graviton, GTRAN,HAHT Commerce,,ideaEDGE Ventures,inviso,ignition,PayPal,RF Micro Devices,SkyDeskなど。QUALCOMM社本体が主体となった投資も継続する。
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