米QUALCOMMと米Microsoftの合弁会社である米Wireless Knowledgeが米国時間10月16日に,サーバ・ソフト「Workstyle Server」系列の新製品で,Lotus Notesに向けた「Workstyle for Lotus Domino」を発表した。リリースは2000年内を予定している。

 10月16日の週にカリフォルニア州サンタクララで開催される展示会「Wireless IT」と,フロリダ州Orlandoで開催される米Gartnerの「Symposium/ITxpo」で披露する。

 「Workstyle Server」は,モバイル端末から企業内ネットワークにアクセスする環境を提供するソフト。新版では,Lotus Dominoをベースとした企業ネットワークに対応した。携帯電話やPDA,ノート・パソコンなどを使い,社内電子メール・システム,カレンダ,社内の顧客ディレクトリや個人が所有するアドレス帳などにアクセスできる。

 Wireless社はWorkstyle for Lotus Dominoに関して,米AT&T Wireless,米Nextel,米Sprint PCSなどの携帯電話キャリアと提携し,法人ユーザー向けのマーケティングおよび販売で協力体制を敷くことも明らかにした。Wireless社も販売活動を展開する。

 Wireless社は1998年11月設立のベンダー。企業ユーザーやアプリケーション・プロバイダなどに向けて、アプリケーションをモバイル環境から利用するためのプラットフォームやサービスを提供している。なお8月には,Microsoft社の法人ユーザ向けに「Microsoft Exchange Server 5.5」への無線アクセス・ソリューションを提供することで,Wireless社とMicrosoft社は提携している。

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