米Microsoftが米国時間2月15日に,「.NET」宣伝キャンペーン「One Degree of Separation」を開始することを明らかにした。世界の大規模市場10カ国で同時に展開する。

 「Microsoft社のソフトウエアと.NET技術を企業システムに取り入れることにより,顧客やパートナ企業および社員間に自由な情報の流れを生みだし,いかに企業の機敏性を高めるかを理解してもらう」(Microsoft社)。同社は今後1年間でOne Degree of Separationに2億ドル以上を投じる計画である。

 One Degree of Separationは2001年1月に開始したマーケティング・キャンペーン「Software for the Agile Business」に続くもの。同キャンペーンにより「2001会計年度におけるMicrosoft社の企業向けソフトウエア収入が20%以上増加した」(Microsoft社)という。

 One Degree of Separationはテレビ・コマーシャルや印刷物を組み合わせた広告活動を行い,トップ企業のマネージャやITプロフェッショナルをターゲットにする。ブラジル,カナダ,フランス,ドイツ,イタリア,日本,オランダ,スウェーデン,英国,米国の10カ国で同時に展開する。

 なお.NET製品に関して,Microsoft社は2月13日にアプリケーション開発ツール「Visual Studio .NET」とアプリケーション開発プラットフォーム「.NET Framework」をリリースしたばかりである。しかし,米Cigitalが「Visual C++.NET」および「Visual C++ version 7」のコンパイラのセキュリティ・ホールについて警告を発するなど,脆弱製を指摘されている。

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