米Oracleが,Java開発に向けた「Oracle9i JDeveloper」と同製品を拡張するためのツール・キット「Oracle9i JDeveloper Add-In Kit」をリリースした。同社が米国時間12月5日に明らかにしたもの。Oracle社によると,米BMC Softwareをはじめとするパートナ企業10社がOracle社と協力し,直ちに各社の開発環境などをOracle9i JDeveloperに統合する予定という。

 Oracle9i JDeveloperはJ2EE,XML,SQLに向けた統合開発環境(IDE)で,業務アプリケーションとWebサービスを作成するJava開発者に向けたもの。「オープンな標準規格に対応しており,あらゆるOS上で使用できる」(Oracle社)。単一のIDEでJ2EE,XML,SQLに対応し,業務支援やUML(Unified Modeling Language)モデリング,J2EE Webサービスを作成できる。

 Oracle9i JDeveloper Add-In Kitは,サード・パーティやオープン・ソースのツールをOracle9i JDeveloperに統合するために必要なツールや資料をまとめたもの。サード・パーティ/オープンソース/カスタムの開発ツールや,テスト/管理ツールを統合できる。さらに,統合に必要な文書,Add-Inプログラミング・インタフェースとケース・シナリオの使い方を示したサンプルも付属する。

 Oracle社は,Oracle9i JDeveloperとOracle9i JDeveloper Add-In Kitの無料配布を直ちにはじめる。開発者は,同社のオンライン開発者コミュニティ「OTN(Oracle Technology Network)」でダウンロードできる。なおOracle社は,Oracle9i JDeveloperを「Oracle9i Developer Suite」に同梱して販売する予定である。

◎関連記事
米オラクルがAPサーバーの新版「Oracle9i Application Server Release 2」を発表
米オラクルがJava/XML開発ツール「Oracle9i JDeveloper」の早期アクセス版
ボーランドがJava開発ツールの新版,XMLアプリも開発可能に
米オラクル,Oracle9i Application Serverや無線対応版などをどっと発表
Oracle9iの詳細が明らかに,データベース新版は2001年前半に投入
「こっちの水は甘いよ」,米オラクルと米サンがMS環境からJ2EEへの移行ツール群

[発表資料へ]