米VeriSignが米国時間10月19日に,「Global Voice Registry Service」の登録申し込みの受け付けを始めたことを明らかにした。Global Voice Registry Serviceは電話の通話主が企業名を発話するだけで所望の企業へアクセスできる音声対応サービスである。

 企業は2002年2月28日まで,商標名称やスローガンの登録をGlobal Voice Registryに申し込むことができる。VeriSign社は,2002年に無線および有線電話でサービスを利用可能にする計画である。

 「企業名が“電話番号”となり,企業と消費者の連絡がさらに安全で便利になる」(VeriSign社Global Voice Registry部門マネージング・ディレクタのPete Nielsen氏)。

 Global Voice Registry Serviceは音声認識技術を用いて,通話主が発した単語や文章とVeriSign社データベースの企業名や部門,企業スローガンを照合する。適合すると通話主に確認が行われ,企業の電話番号につながる。消費者側は何も設定する必要はない。

 テキサス州のPreferred Voice of Dallas社,メリーランド州のSharemedia of Rockville社,ニュージャージー州のTelelogue of Iselin社といった通信事業者がGlobal Voice Registry Service向けのアプリケーションやサービス導入を進めているという。

 調査会社のTaylor Nelson Sofres社によると,66%の人々はラジオで企業の宣伝を聞いても運転中は危険なので電話をしないという。19%の回答者は,電話番号が覚えられないため電話をあきらめている。また,音声ダイヤル・サービスがあれば利用するという回答者は85%にのぼった。

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