NECの米国法人NEC Americaが米Active Voiceのメッセージング製品事業を買収する。両社が最終合意に達したことを米国時間9月20日に発表したもの。買収金額などの詳細は明らかにしていない。
Active Voice社はIP(Internet Protocol)ベースのユニファイド・メッセージング(UM)やCTI(computer telephony integration)のソフトウエア・ソリューションを手がける会社である。NEC America社はActive Voice社のシアトル本社の事業とオーストラリアおよびオランダの子会社を取得する。
「NECは,次世代CTIとユニファイド通信のソリューションを世界中の企業に提供しており,今回の買収はこれを支えるものになる」(NEC America社)。
なおこの買収にあたり,Active Voice社は社名を「Active Voice LLC」に変更する。新会社は同じくNECの米国法人であるNEC InfrontiaとNEC America社が共同で所有する。
新会社はNECの独立子会社として営業し,シアトルの本社はそのまま存続させる。Active Voice社の「Repartee」「PhoneSoft」「Replay」「Lingo」や組み込み向けソリューションといった製品の販売とサポートも継続していくという。
新会社の社長兼COOはNEC America社のCorporate Networks Group部門副社長兼ジェネラル・マネージャのVictor Foia氏が就任する。
なお,米Cisco Systemsが2000年11月にActive Voice社のユニファイド・メッセージング事業「Unity」を買収することを明らかにしていた。
◎関連記事
■「日本のCTIはこれから本格化。世界で最も成長率の高い市場になる」---米Genesys CEOに聞く
■IPテレフォニは今後爆発的に成長,2005年には200億ドル市場に---。Atlantic-ACM社が調査
■「2005年には長距離/国際通話の47%がIPテレフォニ」---。米IDCの調査
■米シスコ,統合メッセージング技術の米Active Voiceを2億9600万ドルで買収
■インテル,2000年はネットワーク関連事業に期待
■2004年,西欧のモバイル電子商取引市場は370億ドル規模に
[発表資料(Active Voice社)]
[発表資料(NEC America社)]