米Cisco Systemsが,米Active Voiceを買収する。Cisco社が,Active Voice社と合意に達したことを米国時間11月10日に明らかにしたもの。インターネット版ウォールストリート・ジャーナルによると買収金額は総額で2億9600万ドルという。

 Active Voice社はIP(Internet Protocol)ベースのユニファイド・メッセージング技術を手がける会社。電子メール,音声,ファクスといったメッセージの「受信箱」を統合し,これをインターネットに接続したさまざまな機器で利用可能にする技術を開発している。

 Cisco社は,Active Voice社のユニファイド・メッセージング事業「Unity」を2億6600万ドル相当の株式で買収する。さらにActive Voice社のPBX向け音声メール技術を3000万ドル相当の株式で買収し,これをActive Voice社の従業員が設立する新会社に同額で売却する。

 Cisco社によると,この買収は「データと音声,ビデオを統合したエンド・ツー・エンドのIPネットワークを企業に提供する」というビジョンを支えるものになるという。

 「Active VoiceのUnity製品でテキストと音声を統合し,これによりCisco社のIPベースの音声ソリューションが拡張される。こういったアプリケーションによってIPテレフォニの普及が促進される」(Cisco社)とする。

 なお米CNET News.comの報道によると,Cisco社の事業買収は今年に入ってこれで21度目となる。

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