米3Comが米国時間9月19日に,2001年6月~8月期の決算を発表した。売上高は3億9000万ドルで,前年同期の9億3380万ドルに比べて大幅な減収。純損失は2億3200万ドル(1株当たり損失は67セント)。前年同期は5920万ドルの赤字だった。

 粗利率は16%。リストラ費用などの経費を含めた営業支出は3億700万ドルだった。一時的な費用を除いた場合の継続事業の売上高は3億8000万ドル。純損失は1億3200万ドル(1株当たり損失は38セント)となる。粗利率は22%,営業支出は2億3000万ドル。

 なお同社は4月23日に本体の規模を縮小し,傘下に3部門を置く再編計画を発表しており,今回は新体制に入って初めての決算報告となる。

 各事業部門の業績は以下の通り。

・CommWorks:売上高は5940万ドルで前期と比べて横這い。

・Business Networks Company:売上高は1億9500万ドル。GビットEthernet関連製品が好調だった。

・Business Connectivity Company:業界の影響を受け,平均販売価格が低下した。

 また,同社は追加の従業員削減計画も明らかにした。当初は約5000人の従業員を削減し,全従業員数を2000年11月時点の1万2000人から2001年11月末に7000人のレベルまで抑える予定だったが,さらに1000人の人員整理を実施する。

 同社は2月に1200人のレイオフを発表。3月21日に総額10億ドル規模のコスト削減計画を明らかにした。4月に事業再編計画を発表したのち,5月7日には,約3000人の追加人員削減策を明らかにした。また,6月には消費者向けケーブルおよびDSLモデム事業から撤退することを発表している。

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