米Gartner社が9月10日にCRM(customer relationship management)アプリケーション・スイートに関する調査結果を発表した。CRMスイートは将来的に,CRM成功の鍵を握る存在になるという。

 CRMスイートは,販売,マーケティング,顧客サービスの要素を統合したパッケージである。「2006年までに大規模または中規模の企業とって,CRMスイートは標準的なソリューションとなる。ただしサプライ・チェーン・プロセスがこれに統合されていなければ,システムは不十分なままである」(Gartner社の副社長兼リサーチ・ディレクタのMichael Maoz氏)。

 CRMスイートにはTCO(total cost of ownership)を抑え,開発期間を短縮でき,生産性を高めるなどの利点がある。「多くのスイートは完成度がまだ十分ではない。そのため企業はリスクが高すぎると感じている。早く行動を起こすことによって,大きな過ちを犯す可能性もある」(Gartner社の副社長兼リサーチ・ディレクタのScott Nelson氏)。

◎関連記事
「現在のCRMの5割は,顧客から見れば失敗作」と米ガートナーが分析
「日本企業のCRMはこのままでは失敗」,KPMGコンサルティングが指摘
購入へ導く"シナリオ"を作成できるCRMソフトの新版が登場
「ソリューション統合サービスの世界市場は2005年に現在の3倍以上」と米IDC
日本HPとKPMGがオラクル製CRMシステム構築事業で提携
米マイクロソフトと米KPMG,米ManugisticsがSCMソリューションで提携
全営業部門にCRMを導入GISと連動して業務効率化

[発表資料へ]