米Gartner社が9月10日にCRM(customer relationship management)アプリケーション・スイートに関する調査結果を発表した。CRMスイートは将来的に,CRM成功の鍵を握る存在になるという。
CRMスイートは,販売,マーケティング,顧客サービスの要素を統合したパッケージである。「2006年までに大規模または中規模の企業とって,CRMスイートは標準的なソリューションとなる。ただしサプライ・チェーン・プロセスがこれに統合されていなければ,システムは不十分なままである」(Gartner社の副社長兼リサーチ・ディレクタのMichael Maoz氏)。
CRMスイートにはTCO(total cost of ownership)を抑え,開発期間を短縮でき,生産性を高めるなどの利点がある。「多くのスイートは完成度がまだ十分ではない。そのため企業はリスクが高すぎると感じている。早く行動を起こすことによって,大きな過ちを犯す可能性もある」(Gartner社の副社長兼リサーチ・ディレクタのScott Nelson氏)。
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