「ソリューション統合サービスの世界市場は2005年に現在の3倍以上」と米IDC

横田英史

2001.09.05

　米IDCが米国時間9月4日に，世界のソリューション統合サービスに関する調査結果を発表した。市場は年平均25％で急速に成長し，2000年の380億ドルから2005年には1165億ドル規模に拡大するという。

　「顧客からパートナ，サプライヤ，従業員に至るバリュー・チェーン全体にわたるシームレスな事業プロセス構築の必要性が，ソリューション統合サービス市場の成長を押し上げる。ビジネス・ソリューションの導入，統合，カスタマイズ，最適化といったサービスの需要が高まる」（IDC，Solution Integration Strategies調査プログラム部門上級アナリストのStephanie Torto氏）。

　最も需要が見込める分野はSCM（supply chain management）サービス。この分野の売上高は2000年の127億ドル。2005年には414億ドルに達する。

　最も急速に成長する分野はナレッジ・マネジメント・サービスとCRM（customer relationship management）サービスである。2000年～2005年における年平均成長率はそれぞれ40％と35％。ナレッジ・マネジメント・サービスは160億ドル以上の伸びをみせる。CRMサービスの売上高は10億ドルから30億ドル弱に拡大する。

　2002年には各分野の境界が不明瞭になり始める。「ソリューション統合サービス市場に最も影響を与えるトレンドは，ソリューション・サービスの融合だ」（同氏）。こうしたトレンドに対応するために，サービス・プロバイダはスキルを高め，幅広い統合サービスを提供できるよう備えるべきである。

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