インターネットの標準化を進めるWorld Wide Web Consortium(W3C)が米国時間9月5日に,XMLベースの2次元ベクトル・グラフィックス用言語「SVG(Scalable Vector Graphics)1.0」をW3C勧告(Recommendation)として発表した。
SVGは2次元ベクトル・グラフィクスをXMLで記述するための言語であり,テキスト・データとしてグラフィックスを扱えるようにするもの。「SVGを使用することで,表現力豊かなグラフィックスをWeb上で検索/再利用可能になる」(W3C)。
SVG 1.0は他のW3C仕様をベースに策定しているため,例えば「Document Object Model(DOM)」を使用して画像やテキストのサーバー・サイドでの生成と,クライアント・サイドでの動的な変更を容易に行える。またSVG 1.0では,W3C勧告となっているCSS,XSLスタイル・シート,RDFメタデータ,XML Linking,SMIL Animationなども利用可能である。
なおW3Cは2000年8月にSVGをW3C勧告候補(Candidate Recommendation)として公開していた(関連記事)。
SVG実装の評価は,SVG Working Groupが作成した「SVG 1.0 Test Suite」で行える。SVG Working Groupでは現在,SVGの最終勧告に合わせたSVG 1.0 Test Suiteの品質保証作業を行っており,これが終わり次第リリースする予定。ただしSVG 1.0勧告候補版との相違は小さいという。
SVG Working Groupには以下の参加企業が含まれる。米Adobe Systems,米AOL/Netscape,米Apple Computer,米Autodesk,カナダBitflash,キヤノン,カナダCorel,CSIRO社,米Eastman Kodak,スウェーデンEricsson,Excosoft社,米Hewlett-Packard,米IBM,フランスILOG,IntraNet Systems社,KDDI,米Macromedia,米Microsoft,フィンランドNokia,OASIS社,Openwave社,Opera社,Oxford Brookes University,米Sun Microsystems,米Xerox,ZoomOn社。
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