World Wide Web Consortium(W3C)は,Internet Engineering Task Force(IETF)との共同作業グループ「XML Signature Working Group」が策定した2つの仕様を勧告候補(Candidate Recommendation)として承認した。XML Signature Working Groupの参加メンバーであるPureEdge社が米国時間11月16日に明らかにしたもの。

 勧告候補となった仕様は「Canonical XML 1.0」と「XML-Signature Syntax and Processing」。電子商取引におけるデジタル署名とドキュメントの認証に関する仕様である。

 Canonical XML 1.0は,XMLで記述した文書データの正規表現(Canonical Form)を規定したもの。正規表現となるデータ・モデルを「XML Path Language」(XPath)で記述したもので,構文上異なる2種類のXMLドキュメントの同意性を検証可能。いくつかの例外の除けば,アプリケーションがXML 1.0やNamespacesで許される範囲を超えた変更を行ったどうかを判断できるという。

 XML-Signature Syntax and ProcessingはXML対応の署名を使ってメッセージ認証や署名者認証サービスを行うためのプロセスを記述したもの。

 Canonical XML仕様は,http://www.w3.org/TR/2000/CR-xml-c14n-20001026に, XML-Signature Syntax and Processing仕様についてはhttp://www.w3.org/TR/2000/CR-xmldsig-core-20001031に掲載されている。

 XML Signature Working Groupの参加メンバは英Baltimore Technologies,CertCo社,米Citibank N.A.,米IBM,カナダのJetForm,米Microsoft,米Motorola,米Sun Microsystemsなど。

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