インターネットの標準化を進めるWorld Wide Web Consortium (W3C) が米国時間8月2日に,ベクトル・グラフィックスの仕様「Scalable Vector Graphics (SVG)」をW3C勧告候補(Candidate Recommendation)として公開した。「WWW開発コミュニティにおけるSVG実装の普及を図り,また技術面でのフィードバックを期待する」(W3C)。

 SVGはExtensible Markup Language (XML)の利点をベクトル画像にも拡張する仕様である。ロゴや図式などの画像に含まれるテキストを検索,索引化したり,複数の言語で表示することが可能になる。また「Document Object Model (DOM)」といったW3Cの関連仕様を用いることにより,画像やテキストのサーバ側での生成や,クライアント側での編集が可能になるる。

 SVGはまず,広告,電子商取引,プロセス管理,地図,金融サービス,教育といった分野での利用が考えられる。

 SVG Working Groupには以下の参加企業が含まれる。米Adobe Systems,米AOL/Netscape,米Apple,米Autodesk,キヤノン,カナダのCorel,CSIRO社,米Eastman Kodak,Excosoft社,米Hewlett-Packard,米IBM,ILOG社,IntraNet Systems社,米Macromedia,米Microsoft,OASIS社,Opera社,Oxford Brookes University,米Quark,米Sun Microsystems,米Xerox。

[www.w3.orgに掲載の発表資料]