米Novellが米国時間8月8日に,「NetWare 6」のベータ版の一般向けの提供を始めたことを明らかにした。WWWサイトで注文を受け付けている。

 提供しているのはCD-ROM版のみで,価格は15ドル。最終版のリリース・スケジュールや価格については,今後発表を行う予定である。

 新版となる「6」は,SAN(Storage Area Network)への対応やインターネットのホスティング機能などに特徴がある。ファイルやディレクトリ,電子メール,その他ネットワーク・リソースへのアクセスが,ネットワークにつながった全てのストレージやパソコンからできるようにした。WWWブラウザ対応の新機能「WebAccess」を使うことで,どの端末やシステムからでもネットワーク管理が可能である。

 また,データ同期化ソフト「iFolder」や印刷機能「iPrint」などといった新機能を組み込んでいる。iFolderは,複数のコンピュータのデータをネットワークやインターネットを介して同期化する機能を備える。Novell社は6月末にiFolderをリリースしており,現行のNetWare 5.1のほか,Windows NTやWindows 2000でも利用できる。iPrintは,インターネットを介したデータの印刷機能。必要なプリンタ・ドライバがインストールされていない端末にはドライバを自動送信する機能などを備える。

 このほか,ディレクトリ・サービス・ソフト「NDS(Novell Directory Services) eDirectory」にも対応する。

 NetWare 6は,最大32プロセサまでのマルチプロセサ構成が可能で,最大32台のクラスタ接続にも対応する。

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