米Oracleが米国時間8月8日に,Java/XMLアプリケーション開発ツール「Oracle9i JDeveloper」の早期アクセス版をリリースしたことを明らかにした。
Java2 Enterprise Edition(J2EE)およびXMLベースのアプリケーションやWebサービスを開発することができる。「Oracle Technology Network(OTN)」のメンバーである開発者170万人以上に向けて,「Early Adopter Program(EAP)」を通じて無償配布している。
Oracle9i JDeveloperの主な特徴は以下の通り。
・UML(Unified Modeling Language) モデリング機能を備える。ビジネス・オブジェクトやe-businessアプリケーションのモデル化と生成が可能。変更を加えた場合に,コードやモデル,ウイザードを同期化する。
・パフォーマンス解析ツールとメモリ解析ツールが付属し,パフォーマンスの問題,メモリ・リークやデッドロックを追跡する。
・JavaServer Pages(JSP)1.1,タグ・ライブラリ,Servlets 2.2,Enterprise JavaBeans(EJB)1.1など最新のJ2EE仕様に対応。
・XMLスキーマに準拠した構文エディタを組み込んでおり,World Wide Web Consortium(W3C)の最新仕様に対応したXMLベースのアプリケーションを開発できる。
Oracle9i JDeveloperは開発者向けスイート「Oracle9i Developer Suite」の一部として一般向けにリリースする。今年中に製品化する予定である。
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