WWW技術の標準化を進めているWorld Wide Web Consortium(W3C)が米国時間5月2日に,XMLのスキーマ仕様「XML Schema」を勧告として発表した。
W3Cは2000年10月に,XML Schemaを勧告候補(Candidate Recommendation)として公開していた。
XML (eXtensible Markup Language)のスキーマとは,マークアップ語彙を定義したり,XML文書の構造や語彙のセマンティクスを定義するためのもの。さまざまなソフトウエアから利用できるようにする。
XML Schemaは三つの部分から成る。すなわち,(1)XMLの要素型や属性に関連づけることのできるデータ型を定義する部分。これにより日付や数字などの情報形式の取り扱いを容易にする。(2)XML文書の構造を記述し,またその内容を制約する方法を提供し,スキーマの検証ルールについて定義する部分。(3)スキーマとは何か,XMLコンテンツに付随する文書型定義(DTD:Doucment Type Definition)とどのように異なるかなどを説明した入門部分。
またXML Schemaはそれ自身がXML文書であることから,XMLのオーサリング・ツールで扱ったり,XSLTで処理することが可能である。
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