スウェーデンEricssonが現地時間7月20日に,2001年第2四半期の決算を発表した。売上高は627億8000万クローナ(58億8800万ドル)で,前年同期の650億3300万クローナ(61億ドル)に比べ3%の減収。純損失は142億2900万クローナ(13億3500万ドル)となった。前年同期は101億5400万クローナ(9億5200万ドル)の純利益を計上しており大幅な赤字転落(240%減)となった。

■2001年Q2と2000年Q2の業績比較

(単位:10億クローナ) 2001年Q3 2000年Q2 増減率
受注額 61.2 64.7 -5%
売上高 62.8 65.0 -3%
調整後の営業利益 -4.2 7.2  
営業利益率 -7% 11%  
調整後の税引き前利益 -5.3 6.7  
純利益 -14.2 10.2  
1株当たり利益(クローナ) -1.81 1.28  
米GAAPベースの1株当たり利益(クローナ) -1.45 1.17  

出典:Ericsson社

 当期における携帯電話機の出荷台数は770万台。前期は620万台だった。ただし携帯電話機事業の営業損失は46億クローナ(4億3000万ドル)で,損失額は前年同期の営業損失額21億クローナ(1億9700万ドル)から増えた。

 同社は「Back-to-Profit」と呼ぶ黒字化に向けた取り組みを実施しており,当期中に携帯電話機事業の従業員数を1万4400人から7800人に削減した。2000人をシンガポールFlextronics Internationalに移管したほか,2800人をSystems部門へ異動し,1800人を解雇している。

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