スウェーデンEricssonと米EDSがスウェーデン時間7月10日に,両社のこれまでの関係を強化し世界規模での提携関係に入ったことを明らかにした。EDS社はEricsson社の携帯電話機やソフトウエアを購入し,それらを自社の企業向けモバイル・ソリューションやサービスに取り入れていく。

 この契約のもとEDS社が購入するのは「Ericsson Virtual Office(EVO)」と呼ぶソフトウエアや携帯電話機などである。Ericsson Virtual Officeは,携帯電話を使って電子メールやカレンダー,住所録,イントラネットといった企業LANベースの各種システムにアクセスできるようにするソフトウエア。

 Ericsson社がEDS社の優先的製品プロバイダーとなることでも両社は合意に達した。Ericsson社がIP(Internet Protocol)機能や音声機能を持つモバイル機器をEDS社に提供するもの。具体的にはPDA機能を持つWAP対応携帯電話機「R380」とBluetooth機能を持つ機器などを供給する。EDS社は販売や配送スタッフの教育を行い,これら製品を自社の顧客に提供していく。

 この提携は「Ericsson社のモバイル・インターネット技術やインフラ技術とEDS社のシステム・インテグレーションやビジネス・プロセス・インテグレーションのノウハウを組み合わせるもの」とEDS社Global Communications, Entertainment and Media Industry GroupプレジデントのReza Jafari氏は説明する。「いつでも,どこでも利用可能なデジタル・ワークフローを実現にする」(同氏)という。

◎関連記事
<Ericsson社関連>
モバイル・ゲーム標準化で大同団結,モトローラ,エリクソン,ノキアなど新団体
エリクソンが“Bluetooth喫茶”を7月下旬に開店
エリクソンが電子ペン“Chatpen”を開発,Bluetoothと携帯電話でデータ送信
携帯電話をリモコン端末に,EricssonがBluetooth対応の組み込みWAPサーバー
Ericssonが米インテルにBluetoothのIPをライセンス供与 

<EDS社関連>
米EDSがWWWベース協業システム/アプリの米SDRCを9億5000万ドルで買収
米EDSがWWWホスティング・サービスに「Windows 2000 Datacenter Server」導入
米EDSとSabreが数十億ドル規模の提携, 旅行業界向けのビジネス・モデルを共同開発
米サイベースと米EDSが大企業向けe-businessソリューションで提携
米EDSが米国企業4社と相次ぎ提携,契約規模は合計で20億ドル超

[発表資料へ]